ルート配送とセンター間配送の違いとは?業界未経験者でも3分で分かる!

投稿日:2021年5月20日

トラックドライバー未経験者の方が、トラックドライバーがどんな仕事なのか調べたり、実際に仕事を探すときに出てくる疑問や不安の解消に役立つ情報を、コラムで発信しています。

この記事では、トラックドライバー求人の職種欄で、初めて「ルート配送」と「センター間配送」という言葉を目にした未経験者の方に、ルート配送とセンター間配送の違いが具体的にイメージできるようにまとめました。

どんな仕事でもそうですが、それぞれの仕事にはメリットもあればデメリットもあります。

単純に言葉の意味だけでなく、ルート配送のメリット・デメリット、センター間配送のメリット・デメリットをトラックドライバー視点からお伝えしていますので、仕事選びをするときの参考にしてください。

ルート配送とは?

一般的に配送の仕事と言われたときにイメージするのがルート配送です。

仕事によって配送先は変わりますが、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗に商品を配送します。配送ルートを組んで、1日に何店舗も配送します。運ぶ物量や店舗数、乗車するトラックのサイズは仕事によって変わります。

センター間配送とは?

物流の拠点となる工場や倉庫からセンター(配送センター、物流センター)へ荷物を配送するのがセンター間配送です。

ルート配送よりは運転時間が長くなりますが、1日に数回の往復のためルート配送より回る件数は少なくなります。仕事によって運ぶ物量や乗車するトラックのサイズは変わります。

ルート配送ドライバーから見たメリット・デメリット

一般的に、ルート配送はセンター間配送よりも“キツイ”と言われることが多いですが、実際はどうなのかルート配送のメリットとデメリットを紹介します。

ルート配送ドライバーのメリット

■お客様とのコミュニケーションが少ない

トラックドライバーを希望する人の多くが、お客様とのコミュニケーションが少ないことにメリットを感じていますが、ルート配送でもお客様との直接のコミュニケーションは少ないです。

■決まった取引先に決まった荷物を配送する

宅配業者のように毎回違う配送先にいろいろな物を配送するのではなく、決まった取引先に決まった荷物を届けるため、慣れてしまえばラクとも言えます。

■長距離移動が少ない

ルート配送は店舗から店舗の移動が長距離になることは少なく、ほとんどは近距離の移動になるため、長距離運転に不安がある人にはメリットです。

ルート配送ドライバーのデメリット

■時間へのプレッシャー

ルート配送というと、一番はこれになります。

店舗ごとに納品する時間が決まっているため、時間へのプレッシャーがあります。また、1店舗遅れてしまうと、次以降の店舗への配送スケジュールがきつくなるため、時間へのプレッシャーがさらにきつくなります。

■納品時に気を遣う

ルート配送ドライバーにとっては、店舗スタッフだけでなく、配送先店舗で買い物をしている人の両方がお客様となるため、納品するときに気を遣う部分があります。

■肉体的なきつさ

荷物の積み込みが一回でも、配送先店舗で納品のために都度乗り降りがあるので、肉体的なきつさがあります。

■荷物の積み込みが大変

仕分け時点で積み込みが考慮されていないと、トラックに載せられる台車の数は決まっているので、台車の数を減らすためにアソート(積み直しや相積み)する作業があります。

■道を覚えるのが最初は大変

一日に何店舗も回るため、配達ルートの道路事情に詳しくないと最初は大変です。

センター間配送のドライバーから見たメリット・デメリット

一般的に、センター間配送の方がルート配送よりも“ラク”と言われることが多いですが、センター間配送のメリットとデメリットを紹介します。

センター間配送ドライバーのメリット

■コミュニケーションが同業者相手

荷物を積み込むのも降ろすのも工場や倉庫、センターになるため、同業者がお客様になります。そのため、普通に対応すれば、そこまで気を遣わなくても大丈夫です。

■1日の配送回数が少ない

移動距離は長くなりますが、運転が好きで、少しでもお客様とのコミュニケーションが少ない方が良いなら、1日の配送回数が少ないことはメリットになります。

センター間配送ドライバーのデメリット

■時間がキツキツの場合もある

基本的にはセンター間配送は時間がキツキツなことはありませんが、キツキツな時間でスケジュールを組んでいる会社もあります。

ケーシンの食品配送ドライバーでは?

●時間のプレッシャーやコミュニケーションは、、、?

営業所ごと、仕事ごとに配送先、物量、トラックサイズなどが異なりますが、基本的にキツキツの時間で配送を組まないため、時間的なプレッシャーは少ないです。

特に、コンビニエンスストアのルート配送が一般的に時間的プレッシャーがきついと思われていますが、当社ではコンビニエンスストアへのルート配送はありません。

仕事によってバラバラですが、スーパーマーケットによっては商品を置いてくるだけのところもあれば、台車を乗せ換えて先入れ先出しになるように置き換えたり、商品の陳列まで任されていることもあります。

このように配送先によってバラバラではありますが、店舗でのコミュニケーションは最低限で済みますし、配送スケジュールもキツキツにならないようにしています。

●お客様からドライバーへの直接連絡や苦情対応は、、、?

お客様からのご要望等もありますが、お客様から直接ドライバーに連絡がいくことはなく、基本は会社に判断をゆだねることが多く、荷主様から回答するシステムにしていますので、直接連絡が来る不安もありません。

基本やルールに従い納品を行っていればお客様から苦情を言われる心配もほとんどありません。ただし、あったことの事実に対し、謝罪や会社への報告は重要なので必ず行う義務は発生します。

●未経験者でも本当に大丈夫なの、、、?

ルート配送、センター間配送問わず、運転技術から積込、納品作業に至るまで任せることができるまで、先輩ドライバーが時間をかけて、しっかり教えます。教える期間に期限を設けてありますが、ほとんどの方がその十二分な期間の中で独り立ちしています。

●ルート配送ドライバーとセンター間配送ドライバーどっちが人気、、、?

上記だけを見るとルート配送の方がデメリットが多く人気が無いように思うでしょうが、(他にも細かい理由もあるのですが)当社の古参のドライバーは、センター間配送ではなく、好んでルート配送を担当している人もいます。

これは意外かもしれませんね。

ということで、単純にルート配送だからきつい、センター間配送だからラクというものではありません。配送先によって変わることもありますので、興味のある求人案件があれば、まずはどんな仕事か問い合わせてください。

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