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駅納品とは

駅納品について

駅に納品する仕事についてどのようなイメージがございますか?

駅ごとに規模が違うため想像し辛いですが、小売りの店舗等全くない小規模駅から大きな駅ビルを構えた主要駅まで様々です。

駅構内の店舗のイメージとしては駅ホーム内にある小規模な小売の店舗等があるのではないでしょうか?

このような店舗への納品はお客様用のエレベーターは使えず、階段の上り下りが当たり前なことや改札から店舗迄の長い道のりを手運びで行うきついイメージが容易に想像できると思います。

実際、近年までこのような納品スタイルが支流で、現在でもこのような納品スタイルを行っているところは少なくないと思われます。

次に駅ビル等に様々な店舗が入っている駅はどうでしょうか?

搬入用の駐車場やエレベーターはあるものの、搬入用のエレベーターは現地スタッフ様も使用するためなかなか乗ることが出来ず、時間が掛ることや、古い駅ビルでは各階に階段状の段差がある等、納品の妨げになる障害物が多いイメージもあるのではないでしょうか。

とにかく駅の納品は「大変そう」「きつい」等のイメージを持たれる方が多いでしょう。

当社が担当する駅納品

当社が担当する駅納品はこれまでのイメージとは異なり、荷物の積み下ろしは以前と変わりませんが、荷物を降ろす現場で現地スタッフ様が引き受けをしていただけることとなりました。

店舗納品

コースによっては店舗まで納品するコースも一部ございます。大型の駅ビル内にある店舗を5店舗ほど納品するコースが1か所ございますが、1階の同じフロアにある店舗なので、台車に載せた荷物を引っ張って納品となります。納品時間は2時間30分と長く、この駅のみの納品となるためマイペースでの作業を望まれる方にはちょうど良いと思います。

また、2階にある店舗も1件ございますがお客様用のエレベーター使用可能です。

※担当するコースの中には店舗納品コースが2コースのみございます。詳しくはお問い合わせください。

配送件数、その他

また、1日1~2往復のコース中、1~3駅と宅配等に比べ非常に少ない件数のコースとなっております。宅配便のように1日何件も回り、持ち戻った商品をその日の内に再納品するといった手間もございません。

コンビニエンスの配送のように走っては納品の繰り返しでは無いので駐車位置に困ることもございません。

この仕事に興味がございましたら、詳細ページをご確認ください。

乗用車とトラック(箱車)の11個の違い!トラックドライバー未経験者の不安を解消

この記事では、異業種からトラックドライバー未経験で転職を考えている方で、トラックの運転に不安を感じている方に、乗用車とトラックでの運転の違いをお伝えしていきます。

実際にトラックに乗って運転しないとイメージが湧かないこともあります。しかし、普段、乗用車に乗っている方であれば、乗用車との違いが分かればイメージできることも多くあります。

この記事ですべてを網羅することはできませんので、乗用車とトラックの主な違い11個について、その内容と運転時の注意点や大事なことをお伝えします。

1.トラックを運転するための運転免許証の違い

当社では2t、3t、4t車を保有しています。

当社が保有するトラックの場合、2t車は準中型免許、3tと4t車は中型免許が必要になります。

ただし、平成19年6月2日より前に普通免許を取得した方は、19年6月2日以降の免許更新時に8t限定中型免許となり、車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満、乗車定員10人以下の中型自動車を運転できます。

当社の4t車は車両総重量が8t未満のため、中型免許を持っている人と平成19年6月2日以前の普通免許(8t限定中型免許)を持っている人は、すべてのトラックを運転できます。

2.2t・3t・4tトラックでの違い

トラックの積載量が違うので大きさが変わってきます。

また、「ショート」「ロング」「ワイド」「ワイドロング」の形状があり、それによっても大きさが変わります。

当社が保有する2t車は、横浜営業所でショートが少しありますがワイドロングがほとんどです。

3t車もワイドロングで4t車ほどではないですが標準と言われているものと比べるとワイドでロングです。積載量は取れているけどボディサイズが一サイズ小さく、車両総重量が7.5t~8t未満の間の大きさになります。

4t車は、2t・3t車と比べるとやはり車幅と長さがあり大きいです。

4tのワイドロングだと長さが1m、幅20cmくらいは変わってきます。

3.ブレーキの効き方の違い

トラックのブレーキは、乗用車にもあるフットブレーキと排気ブレーキというエンジンブレーキの一種の2つがあります。

2tトラック・3tトラック

小型のトラックでは一般の乗用車で搭載されている油圧ブレーキになるため、基本的には乗用車とほぼ一緒と思って良いです。トラックはディスクブレーキではなくドラムブレーキという違いはありますが、ブレーキを踏んだ感じは乗用車に近い感じです。

油圧ブレーキというのは、ブレーキペダルを踏むと油圧が伝わり、その力でディスクキャリパーやブレーキライニングが作動し、ブレーキディスクやドラムとの摩擦によって止まる仕組みのブレーキです。ブレーキを踏んだときのダイレクト感があり、ブレーキのかかり具合を調整しやすいです。

4tトラック

エアブレーキを搭載しています。エアブレーキは、空気を圧縮してエアタンクに溜めます。その圧縮した空気を押し出すことでブレーキをかけます。トラックが停車するとき、「プシュッ」という音を聞いたことがありませんか?あの音が、エアブレーキを使ったときの音です。

エアブレーキと油圧ブレーキの違いは、空気を押すのか液体を押すのかの違いになりますが、エアブレーキはオンかオフかという感じで微妙な調整が難しいです。乗用車と同じ感覚でブレーキを踏むと、ブレーキが効き過ぎてしまい、カックンという感じで急ブレーキがかかってしまいますので、注意が必要です。

ブレーキを踏む微妙なタッチは覚えるのに時間がかかりますが、感覚を覚えれば大丈夫ですし、同乗研修もありますし、経験すれば慣れていきますので特に心配する必要はありません。

排気ブレーキ

乗用車との違いでいうと、トラックには排気ブレーキというものがあります。

初めて聞くブレーキだと思いますが、マフラーにバルブが付いていて運転席の手元にあるスイッチでオンオフすることで、排気ガスを制御してエンジンブレーキの効果を増加させる補助的なブレーキになります。スイッチをオンにしてアクセルから足を離すとブレーキがかかります。

もともとトラックのディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比較してエンジンブレーキが弱いです。トラックに荷物を積んで重くなると重量でブレーキが効きにくくなり、例えば下り坂ではエンジンブレーキのみでの減速は車両の重量が優ってしまい制動しきれない状況になることがありますが、排気ブレーキを使うことで、必要な制動力を得ることができます。

4.内輪差の違い

内輪差とは、前輪の軌道と後輪の軌道の間の差を意味します。

車両が大きくなればなるほど、内輪差の発生は大きくなります。

2tショートは乗用車とそんなに変わりません。

2t標準からハンドルを切り始めるタイミングを遅らせる必要があります。車両が長くなればなるほど、曲がりたい方へハンドルを切るタイミングを遅らせないと、内輪差が発生します。

乗用車感覚でハンドルを切り始めると歩道に乗り上げてしまったり、歩道を歩いている人を巻き込んでしまう可能性があります。

トラックは乗用車感覚では乗れない、内輪差が発生するということを意識して運転することが大切になります。

5.オーバーハングの違い

これは内輪差と違って、トラックドライバー未経験の人は聞きなれない言葉かもしれません。

乗用車では基本的にオーバーハングがない、あっても小さいため、気にしたこともないと思います。

オーバーハングとは、トラックは車体が長く、後輪よりも後方にある車体部分が右左折するときにハンドルを切った方向と逆側にはみ出すことです。そのため、車体が長ければ長いトラックほどオーバーハングが大きくなります。

おそらくトラックに初めて乗る人は、結構曲がるなという感覚になると思います。結構曲がるので小回りは効くけど、オーバーハングがあるので気を付けないと事故になってしまいます。

右左折をするときと、狭い場所では特にオーバーハングに気を付けなければいけません。

例えば、ブロック塀がある細い道で駐車するときに寄せすぎると、出るときにオーバーハングが大きいトラックだと徐々にハンドルを切らないとブロック塀にぶつかってしまいます。

また、トラックの死角にも関係しますが、店舗の上についている看板は気を付けましょう。

オーバーハングに気を付けて横を確認していたけど、上に付いている看板に気が付かず、オーバーハングで看板にぶつけて壊してしまうということもあります。

他にも、センター(物流センター、配送センターなど)に止めるときは扉をあけて止めます。発車するときに隣にトラックがいると扉を閉めるための隙間がありません。前に出すときに、ちょっと早めにハンドルを切りすぎると、開けてある扉が隣のトラックのミラーにぶつかってしまいますので、注意が必要です。

オーバーハングは内輪差と同じで、まずはオーバーハングがあるということを意識すること。そして、頭の中で自分のトラックがどう動いているか想像しながら運転することが大切です。

6.エンジンの違い

乗用車のガソリンエンジンは高回転高出力型。トラックのエンジンは低回転高トルク型になります。

違いは、トラックは乗用車と比べて低い回転数から力を発揮できます。その代わり高回転で回らないため、減速しながらシフトダウンするのは良いですが、ブレーキを踏まずにシフトダウンするとエンジンが壊れてしまう可能性があります。

これはマニュアル車に限った話ではなく、オートマ車でもマニュアルモードにしてシフトアップ・シフトダウンができるため、減速のために無理にシフトダウンをされるとコンピューター制御しているとはいえ、壊れてしまう可能性はあります。

一気に壊れなくても、蓄積していくことで壊れてしまうこともありますので、なるべく高回転で運転しないというのがトラックのエンジンになります。

エンジンによりますが、エコドライブで推奨されているのは、タコメーターの1/3くらいでシフトアップ、シフトダウンするのが効率で良いとトラックはされています。

また、加速するときに回転が上がらないからとアクセルを踏み込んでも、踏み込んだだけ加速することはありません。ガソリンエンジンは入ってくる空気の量を調節して回転数を調整しますが、ディーゼルエンジンは噴射する燃料の量を調整することで回転数を変えるようになっています。そのため、燃料の噴射ばかりが多くなり燃費が悪くなってしまいます。

トラックのエンジンは低回転のときから高トルクなため、アクセルを踏まなくてもクラッチだけ進みます。そのため、クラッチをつなぐときに乗用車よりはエンストしにくく感じる人が多いです。

7.死角の違い

死角は乗用車と違ってたくさんあります。

特に、横と後ろの死角は乗用車より多いです。

例えば、トラックのピラー(窓枠の柱)は乗用車より太いため、それが死角となって真横にいるバイクの発見が遅れやすくなります。

ドアミラーが大きいため右左折するときに、歩道を歩いている歩行者が丸々ミラーで隠れて見えなくなることがあります。結構ミラーによる死角は怖いです。

4t車は運転席の高さが高くなります。助手席の足元もガラスになって見えるようになっていますが、それでも死角ができてしまいます。ミラーは湾曲していて放射状に写るため、放射状にかからない部分は見えません。真横は見えにくく、下になるとさらに見にくくなり、4t車だと歩行者が見えないので注意が必要です。

バックアイカメラは、後方全体が映し出されるものもありますが、放射状で上の方は映し出されないものがあります。

バックアイカメラを見てバックする人が多いですが、実は距離感がつかみにくいです。ぎりぎりまでバックしようとカメラを見てやると、まだ余裕があると思ってもかなりギリギリということになります。バックアイカメラだけに頼らず、ミラーや目視による確認が大切です。

事故で一番多いのは駐車場かUターンのためにバックするときです。

実際にパイロンを立てて、どの位置だとどんな見え方をするのかを確認して感覚を掴みましょう。

8.車高・車幅の違い

2tショートは乗用車と変わりません。ワゴン車みたいな感じです。

ワイドになると結構車幅があるように感じます。

狭い道では電柱がギリギリに感じます。狭い商店街を走行するときは、注意しないと店舗の軒先テントにぶつかってしまいます。

車高は乗用車と全然違います。

座る位置が高くなると、死角は多いですが視界は広くなります。乗用車より前方は見やすく感じます。前方真下もアンダーミラーで確認できます。

車高は高さ制限に気を付けなければいけません。

たとえば、高架下で箱の屋根をぶつける、高架下の天井にひっかかって進まなくなるということがあります。他にも、商業施設や地下駐車場などでは上部の端に、パイプや配電盤など出っ張ったものがあることが多く、寄せすぎるとぶつけてしまいます。

9.スピードの違い

事業用ですので、スピードが出るか出ないかということではなく、コンプライアンスの観点で法定速度を守ってもらうのが大前提です。

法定速度があるのは、事故を起こさないためと仮に事故が起きても事故が大きくならないためです。きっちり守りましょう。

特徴的なこととしては、エンジンのところで書きましたが、トラックは乗用車と比べると加速力は劣ります。加速しようとアクセルを踏んでも加速しませんし、踏みすぎると燃費が悪くなるだけです。

また、トラックはトルクがある分、出だしはパワフルです。そのため、急発進するとラッシング(荷物を固定するベルト)のかかりが悪いと外れてしまうことがあります。

基本的にはラッシングで固定しているので荷崩れはしません。

スピードを出しすぎることで、積み方によっては荷崩れして他店舗のものと混ざったりすることがあります。

コンプライアンスの観点とともに、荷崩れの観点からも法定速度を守って運転してください。

10.強風による影響の違い

トラックは車体側面の面積が広く、空気抵抗を考えた形ではないため、乗用車とは比べ物にならないくらい風の影響を受けます。側面から強い風を受けると横転する危険があります。

基本的には、速度を十分に落としてゆっくり走ってください。

トラックは重心の位置が高くなっています。重い荷物が上に積まれている等、積み込んだ荷物の状態ではさらに重心が高くなり、強風で横転しやすくなります。

11.坂道発進の違い

基本的には乗用車と同じでサイドブレーキを引いて停車し、半クラッチにしてサイドブレーキを戻して坂道発進します。

エンジンのところで書きましたが、トラックは乗用車と違いクラッチ操作だけで進みます。さすがに坂道ではクラッチ操作だけで発進はできませんが止まることはできます。しかし、それをやるとクラッチが壊れてしまいます。

また、坂道発進時にブレーキペダルから足を離しても、クラッチがつながるまではブレーキがオン状態を保つ機構があるトラックもあり、坂道発進に失敗しても後退することはありません。

そういう機構に頼るのではなく、基本はサイドブレーキを使って坂道発進をします。

今までの経験から、乗用車で坂道発進に苦手意識ある人はトラックでも苦手意識が働いてエンストしやすい傾向があります。ただし、これまでの説明のとおり、トラックのエンジンはクラッチをつなぐときにエンストしにくいこともあり、乗用車よりも坂道発進を楽に感じる人が多いです。

最後に

トラックと乗用車の違いを11個の観点からお伝えしました。

トラックと乗用車では大きさも違えば、作りも違いますので、色々な違いがあります。

しかし、違いを理解、意識して運転すれば問題ありません。経験や慣れによって運転技術が向上していきますが、逆に慣れから来る不注意が事故につながります。これは乗用車でも同じですので、安全第一で運転していただきたいです。

もし不安があれば同乗研修もありますし、先輩ドライバーに相談したりする中で解消していきましょう。

冷凍食品配送はきつい?冷凍車は寒い?ドライバー未経験者の疑問を解消!

トラックドライバー未経験の方が、ドライバーの仕事に興味をもって調べているときに目にするキーワードの一つに、「トラックドライバーはきつい」というものがあります。

今回はその中でも、冷凍食品配送に焦点をあてて、トラックドライバーの中でも食品配送、食品配送の中でも冷凍食品の配送をする仕事は本当にきついのか?冷凍車と聞くと寒い感じがするけど冷凍車は他のトラックと比べてどんな特徴があるのか?といった内容をお伝えします。

トラックドライバー未経験者の方が疑問に思っていること、不安に思っていることの解消につながるよう、運送業界の人間として正直にお伝えしていきます。

冷凍車はどんな種類のトラックか?

まったくの業界未経験の方に向けて、まずトラックにはどんな種類があるのか説明します。
トラックは大きく分けて3つあります。平ボディ、幌車、箱車です。

平ボディとは、荷台部分が平らになっているトラックです。街中を走っている軽トラックを想像してもらうとイメージが付くと思います。

幌車とは、荷馬車の幌を思い浮かべてもらうと分かりやすいです。荷台部分に箱が付いておらず、荷台部分をシートで覆っているトラックです。

箱車とは、荷台部分に箱が付いているトラックです。

生鮮食品や冷凍食品など温度管理が必要な積荷を運ぶ冷凍車は「箱車」になります。
その中でも、箱に冷凍機が付いているトラック、付いていないトラック、冷凍機が付いているけどチルド食品もしくは米飯類を適温に保つ加温機が付いているコンビニ仕様のトラック、あとはアルミバンタイプの常温用トラックがあります。

アルミバンタイプの常温車は冷凍機がついておらず、雨風防げる「箱車」となっており、主に加食や温度管理の必要のない飲料などを運ぶ際に使用します。大型車では左右が羽のように開くウイング車といったフォークリフトで積み下ろしを想定したタイプの車両もあります。

食品配送では、冷凍車の他に冷蔵車というものを使います。
冷蔵車は、冷凍車と同じく荷台部分に冷却装置を備え大きなクーラーボックスのような断熱材が入った箱を積んだトラックです。冷凍車との違いは、保管温度です。冷蔵車だと0~5℃くらい、冷凍車だと種類によりますが-20℃とか-30℃くらいまで冷やすことができます。

トラックドライバー視点で見た冷凍車の特徴は?

冷凍車の特徴は、なんといっても「夏は涼しく」、「冬は寒い」です。

夏は、トラック内と外の気温差が激しいです。トラックの周りは熱くて40℃近くになりますが、冷凍庫内はマイナス20数℃まで下がります。そのため、気温差でちょっと頭がクラっとくることはありますが、作業中は庫内で涼むことができることから熱中症になるという話まではあまり聞きません。

冷凍食品配送のドライバーはきついと書いているものには、この内外気温差を取り上げているものもありますが、荷降ろしのときはマイナス10数℃とか20数℃の中に入るものの、ジャンパーや軍手を付けて作業しますし、体を動かしていているので寒いと感じることはありません。

夏場はドライアイスを割ってバラまいたり、納品用のドライアイスを台車に乗せ換えたりすることもありますが、これも軍手を付けていれば問題ありません。

冷凍食品配送時の運転で気を付けることは?

冷凍車だからといって、食品配送で使う他のトラックと運転をするうえでの特徴は変わりません。
車体が大きいので上や横を気にしなければならなかったり、真後ろはカメラが付いているとはいえ、映像範囲外が見えなかったりと死角が乗用車以上に多いので、そういった意味では運転に気を遣います。

急ハンドルや急ブレーキも冷凍車だからとか冷凍食品配送だからということはなく、トラック全般として基本的に避けなければいけません。この辺りは共通です。

気を付けるというほどのことではなく、冷凍車の特徴としてエンジンの回転力を利用して冷却しているため、冷凍車以外のトラックよりパワー感がなくスピードが出ないというものがあります。しかし、トラック全般がスピードよりパワーを重視しているエンジンを使用しているため、乗用車と比べても坂道で止まってしまうとか、そういうレベルでパワーがないということはありませんので、坂道発進が不得意な方でも特に心配はいりません。今はよりパワー感は落ちますがオートマ搭載車両も保有する会社が増えつつあります。

あとは冷凍食品配送なので、運転時に温度管理が必要です。運転席に温度計があるので随時適正な温度になっているかを確認する必要があります。とはいえ、何か特別なことをするわけではなく、温度計を確認するだけですので、これも特に問題ないでしょう。

冷凍食配送のきついことは?

冷凍食品配送がきついと書いている一番多い理由は、ルート配送があげられています。冷凍食品に限らず、ルート配送は納品時間に追われて精神的にも、手積み手降ろしで肉体的にもきついとされています。

ルート配送が本当にきついのか?は、こちらの記事でセンター間配送との違いを含めて説明していますので、是非読んでみてください。
ルート配送とセンター間配送の違いとは?業界未経験者でも3分で分かる!

納品スケジュールがきつい!?

たしかに冷凍食品配送の基本はルート配送になります。コンビニエンスストアの場合は何時~何時までと厳しく納品時間が設定されています。しかし当社の場合は、スーパーなどの開店前に納品することや大体何時までに納品してほしい等時間の制約が厳しくないお店がほとんどです。そのため、納品スケジュールに追われてきついということはないです。

荷物の積込みがきつい!?

積込みがきついというのも見かけますが、当社の場合は、積込み時の検品は簡素化しています。7,8割は数を数えるだけでOK、残りもバーコード読み取りによる機械検品やリストで検品となっていますので、運転以外で悩む必要はありません。

積込み時は台車ごと積み込むことになります。台車の数を減らすためにアソート(積み直しや相積み)する作業がある場合も、小一時間もあれば積み込めます。アソートの仕方は、例えば下に重い物を置いて上に軽い物を置くといった感じでいくつかパターンがあります。アソートを行わずに積み込める場合は重いものから順番に積み込んで用意されていますので、機械検品やリスト検品をした商品を上に載せるのみで済むこともあります。ある程度慣れが必要ですが、先輩ドライバーが教えてくれたり、先輩ドライバーがやっているのを見て学ぶことで、問題なく身につけられます。

出勤時間は積み込み順番に合わせて4:00と5:00があり、配送出発が5:30~8:00くらいというのが多いです。

荷降ろしがきつい!?

ルート配送では納品先で荷降ろしがあるため、都度、乗り降りが発生します。冷凍車の場合は、冷気が漏れないように扉の内側にカーテンがあります。ビニール製のカーテンの場合は重いので、荷降ろしで台車に降ろすときに邪魔に感じる人がいます。他に、真綿が入った銀色のナイロンの場合もありますが、マジックテープを貼ったり剥がしたりするのが面倒に感じる人もいるでしょう。扉の開け閉めも頻繁に行います。

ただこれは、冷気が漏れて温度が上がって荷物が溶解しないようにするのが冷凍食品の配送では必須ですので、配送に必要な仕事ですし、これ自体がとにかく大変で嫌というようなことでもありません。

冷凍食品配送の運行前点検で気を付けること

冷凍車は冷凍機が冷えないと荷物が溶解してしまうので、温度の確認が大切です。温度がきちんと下がるかどうか、スタンバイに電源を差し込んでいるトラックは出勤時から蓄冷板を冷やし温度を下げているため、運転席に乗れば温度が下がっているかどうか分かります。蓄冷板が付いていないトラックはエンジンをかけて冷凍機を回してみて温度が下がることを確認します。冷凍機がきちんときくことを確認してから荷物の積込をしないと、積込のし直しをしなければいけなくなります。

冷凍機を冷やすために結構電気を消費するため、バッテリーが弱くなっていないか確認します。特に冬場はバッテリーが弱くなってしまうため、途中でエンジンがかからなくなるということがないように、出発前にしっかり確認します。エンジンをかけてみないと分からないので、エンジンをかけてみてひっかかる感じがあるか等、エンジンのかかり具合で判断します。また、バッテリー液がUPPERとLOWERの間に入っているかを確認します。

他に、冷凍機を回しているベルトが緩んでいると冷凍機がきかないといったことになるので、ベルトの張りを確認します。

さらに、冷凍機に限らず、トラック全般に言えることとしては、トラックが斜めになっていないか確認します。これは見た目のタイヤの潰れ具合を確認します。トラックはリアタイヤがダブルタイヤになっているので、片方がパンクしていても分かりません。パンクしているタイヤがある側のパンクしていない他のタイヤに負荷がかかることでパンクしやすくなったり、変にタイヤがすり減ることになります。細い道に入るときに、トラックが斜めになっていると出っ張っているものにぶつかりやすくなる危険もありますので、注意が必要です。

また、「箱車」は車両の周りを一周し、箱に傷やへこみ、ふくらみが無いかのチェックも重要です。配送中、傷やへこみに気が付き、自身がぶつけてしまったのではと不安になることもあります。穴やふくらみがある場合、雨水の侵入で断熱材が腐り、保冷力が低下する場合があるので、箱の異常も管理者に伝えて指示を仰ぎましょう。

以上、冷凍食品配送に絞ってお伝えしました。一言でルート配送といっても配送先によってきついかどうかは変わります。ルート配送の中でも冷凍食品だからきついということもありません。トラックドライバー未経験のあなたでも安心して働ける環境がありますので、少しでも興味のある求人案件があれば、まずどんな仕事か問い合わせてください。

ルート配送とセンター間配送の違いとは?業界未経験者でも3分で分かる!

トラックドライバー未経験者の方が、トラックドライバーがどんな仕事なのか調べたり、実際に仕事を探すときに出てくる疑問や不安の解消に役立つ情報を、コラムで発信しています。

この記事では、トラックドライバー求人の職種欄で、初めて「ルート配送」と「センター間配送」という言葉を目にした未経験者の方に、ルート配送とセンター間配送の違いが具体的にイメージできるようにまとめました。

どんな仕事でもそうですが、それぞれの仕事にはメリットもあればデメリットもあります。

単純に言葉の意味だけでなく、ルート配送のメリット・デメリット、センター間配送のメリット・デメリットをトラックドライバー視点からお伝えしていますので、仕事選びをするときの参考にしてください。

ルート配送とは?

一般的に配送の仕事と言われたときにイメージするのがルート配送です。

仕事によって配送先は変わりますが、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗に商品を配送します。配送ルートを組んで、1日に何店舗も配送します。運ぶ物量や店舗数、乗車するトラックのサイズは仕事によって変わります。

センター間配送とは?

物流の拠点となる工場や倉庫からセンター(配送センター、物流センター)へ荷物を配送するのがセンター間配送です。

ルート配送よりは運転時間が長くなりますが、1日に数回の往復のためルート配送より回る件数は少なくなります。仕事によって運ぶ物量や乗車するトラックのサイズは変わります。

ルート配送ドライバーから見たメリット・デメリット

一般的に、ルート配送はセンター間配送よりも“キツイ”と言われることが多いですが、実際はどうなのかルート配送のメリットとデメリットを紹介します。

ルート配送ドライバーのメリット

■お客様とのコミュニケーションが少ない

トラックドライバーを希望する人の多くが、お客様とのコミュニケーションが少ないことにメリットを感じていますが、ルート配送でもお客様との直接のコミュニケーションは少ないです。

■決まった取引先に決まった荷物を配送する

宅配業者のように毎回違う配送先にいろいろな物を配送するのではなく、決まった取引先に決まった荷物を届けるため、慣れてしまえばラクとも言えます。

■長距離移動が少ない

ルート配送は店舗から店舗の移動が長距離になることは少なく、ほとんどは近距離の移動になるため、長距離運転に不安がある人にはメリットです。

ルート配送ドライバーのデメリット

■時間へのプレッシャー

ルート配送というと、一番はこれになります。

店舗ごとに納品する時間が決まっているため、時間へのプレッシャーがあります。また、1店舗遅れてしまうと、次以降の店舗への配送スケジュールがきつくなるため、時間へのプレッシャーがさらにきつくなります。

■納品時に気を遣う

ルート配送ドライバーにとっては、店舗スタッフだけでなく、配送先店舗で買い物をしている人の両方がお客様となるため、納品するときに気を遣う部分があります。

■肉体的なきつさ

荷物の積み込みが一回でも、配送先店舗で納品のために都度乗り降りがあるので、肉体的なきつさがあります。

■荷物の積み込みが大変

仕分け時点で積み込みが考慮されていないと、トラックに載せられる台車の数は決まっているので、台車の数を減らすためにアソート(積み直しや相積み)する作業があります。

■道を覚えるのが最初は大変

一日に何店舗も回るため、配達ルートの道路事情に詳しくないと最初は大変です。

センター間配送のドライバーから見たメリット・デメリット

一般的に、センター間配送の方がルート配送よりも“ラク”と言われることが多いですが、センター間配送のメリットとデメリットを紹介します。

センター間配送ドライバーのメリット

■コミュニケーションが同業者相手

荷物を積み込むのも降ろすのも工場や倉庫、センターになるため、同業者がお客様になります。そのため、普通に対応すれば、そこまで気を遣わなくても大丈夫です。

■1日の配送回数が少ない

移動距離は長くなりますが、運転が好きで、少しでもお客様とのコミュニケーションが少ない方が良いなら、1日の配送回数が少ないことはメリットになります。

センター間配送ドライバーのデメリット

■時間がキツキツの場合もある

基本的にはセンター間配送は時間がキツキツなことはありませんが、キツキツな時間でスケジュールを組んでいる会社もあります。

ケーシンの食品配送ドライバーでは?

●時間のプレッシャーやコミュニケーションは、、、?

営業所ごと、仕事ごとに配送先、物量、トラックサイズなどが異なりますが、基本的にキツキツの時間で配送を組まないため、時間的なプレッシャーは少ないです。

特に、コンビニエンスストアのルート配送が一般的に時間的プレッシャーがきついと思われていますが、当社ではコンビニエンスストアへのルート配送はありません。

仕事によってバラバラですが、スーパーマーケットによっては商品を置いてくるだけのところもあれば、台車を乗せ換えて先入れ先出しになるように置き換えたり、商品の陳列まで任されていることもあります。

このように配送先によってバラバラではありますが、店舗でのコミュニケーションは最低限で済みますし、配送スケジュールもキツキツにならないようにしています。

●お客様からドライバーへの直接連絡や苦情対応は、、、?

お客様からのご要望等もありますが、お客様から直接ドライバーに連絡がいくことはなく、基本は会社に判断をゆだねることが多く、荷主様から回答するシステムにしていますので、直接連絡が来る不安もありません。

基本やルールに従い納品を行っていればお客様から苦情を言われる心配もほとんどありません。ただし、あったことの事実に対し、謝罪や会社への報告は重要なので必ず行う義務は発生します。

●未経験者でも本当に大丈夫なの、、、?

ルート配送、センター間配送問わず、運転技術から積込、納品作業に至るまで任せることができるまで、先輩ドライバーが時間をかけて、しっかり教えます。教える期間に期限を設けてありますが、ほとんどの方がその十二分な期間の中で独り立ちしています。

●ルート配送ドライバーとセンター間配送ドライバーどっちが人気、、、?

上記だけを見るとルート配送の方がデメリットが多く人気が無いように思うでしょうが、(他にも細かい理由もあるのですが)当社の古参のドライバーは、センター間配送ではなく、好んでルート配送を担当している人もいます。

これは意外かもしれませんね。

ということで、単純にルート配送だからきつい、センター間配送だからラクというものではありません。配送先によって変わることもありますので、興味のある求人案件があれば、まずはどんな仕事か問い合わせてください。